世界ウイグル会議は、劉暁波氏が2010年のノーベル平和賞を受賞したことを祝福する

世界ウイグル会議(WUC)は収監中の異論派中国人の劉暁波氏が2010年のノーベル平和賞を受賞したことを祝福する。WUCはノーベル平和賞委員会が昨近の数週間、中国政府が委員会とノルウェー政府に劉氏に平和賞を与えないように圧力を加 えたにもかかわらず、真にその栄誉に値する劉暁波氏に授与したことを賞賛する。

「劉暁派氏がその非暴力的活動によりノーベル平和賞が授与されることは、中国における前進へのすばらしい一歩です。 」

世界ウイグル会議総裁のラビア・カーディルさんは語った。

「このノーベル平和賞授与は劉暁波氏に特定した中国における民主政治と人権に関しての活動を認識させるものに留まら ず、全ての中国関連の人権運動と異論派人士に力を与えるものであります、その中にはウイグルチベットの人権運動や 活動家も含まれています。」

「またこの授与は言論の自由と人権のために立ち向かったがゆえに長い刑期に苦しんでいる他の中国における良心の囚人 に希望を与えるものでもあります。」

今回のノーベル平和賞劉暁波氏の数十年に及ぶ中国における民主政治、人権、そして表現の自由を前進させるための献 身に対して敬意を払うものである。ノーベル平和賞委員会は人権と平和の間には密接な関係があるということは長く信じ られ続けていると語った。

劉暁波氏は彼の非暴力の人権活動のために繰り返し中国当局によって拘束され続けている。劉暁波氏は「国家権力妨害扇動」のため11年の判決を現在、服しているところであるが、元来それは2008年12月に世界人権宣言60周年記念日をしるすために発表された、政治改革の深化を求める宣言文たる「零八憲章」への彼の支持を理由とするものである。

劉暁波氏は1989年の天安門広場における学生抗議の活動的な参加者でありそれ以来、彼に関する記事と出版は中国において禁止されている。自身の活動による危険を察知していたにもかかわらず、劉暁波氏は中国に於けるさらなる政治的、市民的自由のために運動を続けていた。

劉暁波氏の活動は傑出したものです。」

以前は良心の囚人であり、複数回ノーベル平和賞候補にも上がったラビア・カーディルさんは語った。

「劉暁派氏へのノーベル平和賞授与は、中国は自国における真の改革と民主的変化を始めるように、そして異論派と反対運動の意見に耳を傾け敬意を持つようにという中国政府への明確な合図です。」

「もしも中国が国際社会において重きを成したいと望むのであれば、意見や信念ゆえの人々への弾圧や拘束を停止しなく てはなりません。」

「中国の異論派、チベット人ウイグル人、そして法輪功実践者は平和的生活をする権利があります。」

「劉暁派氏へのノーベル平和賞授与は、たとえばある短編小説を書いたことを理由に東トルキスタンにおいての『分離主 義扇動』を犯したとされ、中国当局により恣意的に訴追されて10年の収監刑の判決を受けているウイグル人著述家のヌルムハメット・ヤスン氏のような他の収監されている作家、ジャーナリスト、そして人権活動家に対しての明らかな希望のしるしであります。」

世界ウイグル会議はまた、劉暁派氏をノーベル平和賞に候補として推薦してくださった、平和賞受賞者のダライラマ法王、チェコスロバキア元大統領バーツラフ・ハベル氏、デズモンド・ツツ大司教に感謝の意を表すことを望むものである。

世界ウイグル会議(WUC) 2010.10.08
http://www.uyghurcongress.org/en/?p=4882

世界ウイグル会議日本語公式サイト
http://www.uyghurcongress.org/jp/?p=2392